転職活動中の方で「転職エージェント」を利用している方は多いでしょう。現在の転職活動において、転職エージェントは切っても切れない存在となっています。
求職者が行う転職活動において、転職エージェントを如何に活用するかは成否に直結します。最大限、友好的に利用することが最も内定に近づくと言えるでしょう。
転職エージェントを利用するにしても転職エージェントの利用メリットを理解して、上手に活かした方が、より生産性も高く内定に近づきます。
今回は、転職エージェントのメリットを有効活用する方法をご紹介します。
転職したい企業を明確にする
転職エージェントのメリットを最大限に有効活用するためには、転職者それぞれの状況に応じた対応が必要です。全ての転職者に共通して、『一律にこう！』というものはありません。
求職者それぞれに、転職先や転職エージェントに求めることは異なるためです。
転職先に求める条件により、転職エージェントのメリットを活かす方法はことなってきますが、大枠として、求職者自身が転職先に求める企業特徴によりある程度、絞り込むことができます。
転職先となる企業には、それぞれ社風や文化がありますが、大きく分けると大手企業・中小企業・ベンチャー企業の3つに区分することができます。
ディテールとしては、同じ大手企業でも違いはありますが、大手企業というベースは変わりませんので、180度違うということはありません。
以下では、希望する転職先毎の転職エージェントの活用方法を解説いたします。
大手企業を希望する場合
大手企業を転職先に希望する場合、転職エージェントのメリットを活かす方法には、大手の転職エージェントを必ず利用するということです。
ただ、注意点は、大手の転職エージェントを複数利用する必要はありません。大手の転職エージェントであれば、1社利用すれば十分でしょう。理由は、求人の重複があり求職者自身の転職活動の無駄が増えるためです。
大手企業は、自社の採用活動では複数の大手の転職エージェントに求人を依頼する傾向があり、求職者からすると大手の転職エージェントを1社だけ利用しても問題ないということが言えます。
大手の転職エージェントを利用すると非常に多くのキャリアアドバイザーが在籍していて、誰でも良いかと言えばそのようなことはありません。なるべく40代前後の経験豊富なキャリアアドバイザーを指名するようにしてください。
そして、企業の選考対策として、転職エージェントの転職支援の一つである適性検査対策は必ず利用するようにしましょう。
大手の転職エージェントは転職支援の質よりも求人の量が売りです。
求職者が積極的に転職支援を受けるリクエストをしなければ求人の量は満足しても転職支援の質には満足することは難しいでしょう。
特に適性検査に関しては、大手の転職エージェントが自社開発し、取引する採用側である企業に導入している背景があるため、選考時の適性検査でどのような問題が出題されるのか、ある程度、事前に把握するメリットがあります。
転職エージェントからすると、適性検査の対策は非常に時間を要することですので、自ら求職者にアドバイスすることはあまりありませんので、求職者からキャリアアドバイザーに声がけすることが大事です。
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中小企業を希望する場合
中小企業を希望する場合、転職エージェントのメリットを有効活用する方法としては、創業から歴史がある転職エージェントも利用した方が良いということです。
採用する側の企業は、余程のトラブルがない限り、それまで利用してきた転職エージェントを外すということはありません。
中小企業の特徴は、創業から歴史があり100名前後ぐらいの従業員数で企業運営していることが多いです。
良くベンチャー企業との違いは何か？と質問されることがありますが、創業歴になります。この後、説明するベンチャー企業にも関係することですので、ベンチャー企業との違いは明確にしておきましょう。
中小企業の選考特徴は、求職者からの応募があまり多くありませんので、選考ハードルがそこまで高くないことです。そのため、求人さえあれば、面接に通過して、採用されることも、苦戦することはあまりないと思います。
中小企業は、それまでの取引を大事にする文化がありますので、複数の転職エージェントを利用するにしても、先行して創業の歴史がある転職エージェントに先に求人を依頼しています。
求人は生ものと言われていますし、極端な話、今日ある求人が明日にはないということもあります。
求職者からするとなるべく早く求人を拾うということが大事です。
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ベンチャー企業を希望する場合
今の転職市場において全体の求人からベンチャー企業の割合はどれぐらいあるかご存知でしょうか？答えは、約6割の求人がベンチャー企業からのものと言われています。
どの転職エージェントを利用しても、ベンチャー企業の求人を集めることはできる時代になっていますが、ベンチャー企業の場合は、選考難易度が高いですし、また特殊な選考内容を持っていることもあります。
それに対応しなければベンチャー企業への転職は難しいのです。
そこでご紹介したい、ベンチャー企業対策としての転職エージェントのメリットを活かす方法は、大手の転職エージェントを1社と、中小規模の転職エージェントを３社程度、同時に利用することです。
大手の転職エージェントは求人の量を目的として利用し、中小規模の転職エージェントには転職支援の質に期待します。
ベンチャー企業への転職に関しては、大手の転職エージェント経由で応募するよりも中小規模の転職エージェントから応募した方が通過率や内定確度は高くなると考えられます。
そこで、テクニカルな利用方法になりますが、大手の転職エージェントから紹介された求人を中小規模の転職エージェントに共有し、求人開拓をしてもらい、そのまま良質な転職支援を受けつつ選考を進めるということです。
この方法により大手の転職エージェントにはメリットはありませんが、求職者の転職活動にはかなり効果があると言えます。
中小規模の転職エージェントは求職者からの登録が少ないため転職支援の数よりも転職支援の質にこだわっています。中小規模の転職エージェントは、業界などに特化して、特定分野に強みを持っているところも少なくありません。
その分野、業界だけであれば、中小エージェントの方が詳しく、友好的なアドバイスをして貰えることも少なくありません。なかには、ベンチャー企業の経営者から直接依頼を受けた求人もありますので、選考にはかなり有利です。
転職エージェント利用前の自己分析
求職者のなかには転職エージェントを利用すれば、だれでも簡単に転職できると大きな勘違いをしている人がいます。しかし、もちろんそんなことはありません。
転職エージェントはあくまで転職支援する立場であり、転職活動をするのは求職者自身です。また、採用されるためには、紹介を受けた企業の面接を通過する必要があります。
求職者自身の転職活動に関する意欲や準備がしっかりしていなければ、いくら転職エージェントを利用しても転職活動はうまくいきません。
そこで転職エージェントのメリットを活かす方法として準備の重要性をお伝えします。
転職時の事前準備で最も重要となるのは、「自己分析」です。自己分析とは、求職者の希望条件を定めるための情報になります。
どのように情報を集め整理するのかと言いますと、自分で自分史を作成し、それぞれの年代、節目でどのようなことがあり、自分はどのような行動を取りどのような結果になったのかを記します。
そこから自分がやりたいこと、やりたくないこと、または、得意なこと、不得意なことを明確にし、転職において自分の希望条件を定めるのです。つまり、自己分析とは、解っていそうで、解っていない、自分自身のことを見なおすための過程と言えます。
自己分析には時間が必要ですが、その分、転職エージェントを利用した際に、スムーズな転職支援を受けることができますし、結果的にも自分の希望通りの転職先から内定を勝ち取ることにもなります。
転職エージェントを利用しても自己分析を全くやっていないのであれば、宝の持ち腐れのようなもので、転職エージェントのメリットを半減以下にしているようなものです。
自己分析により、先程触れた自分に合った企業特徴は何か？を決めることもできますし、転職活動中に転職軸がブレることを防止することもできます。
求職者のあるあるとして、選考を受けて企業から評価されたり選考が進むにつれて、当初はそこまで志望していなかった企業も良く見えたり錯覚を起こします。
それは一過性のものであり、本質的なものではありません。
人生を左右する転職活動の軸をしっかりと持つためにも自己分析は非常に重要な準備であり、転職エージェントを利用する上でもメリットを活かすことにもなります。
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まとめ
転職エージェントは、民間の事業者で、日本には1,000社以上の転職エージェントがあります。
こういった転職エージェンントを利用したとしても同じメリットがあるということはありません。
求職者が持つ希望条件に対応できる転職エージェント選びをすることが必要であり、それこそが転職エージェントのメリットを活かす方法になります。
転職エージェント選びを間違えると必要以上に転職活動期間が長くなったりしますので、転職エージェントを決める前に自己分析などの準備を行い自分の希望に対応できる転職エージェント選びをしましょう。
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